asobi基地ユニバーシティ「自由研究作成ワークショップ&発表会」ガイド

自由研究(レポート作成)&プレゼンは難しくない!

「テーマパーク学部」や「ワイルドライフ学部」では、自由研究(レポート作成)と、自由研究発表(プレゼンテーション)をプログラムの一部としています。

レポート作成やプレゼンと聞くと、大人でも苦手意識がある方がいるかもしれませんね。

しかし、なぜ苦手なのか?を考えてみると「慣れていないから」「やり方がよくわからないから」「とっつきにくいから」という方が少なくないはずです。

実際、レポート作成やプレゼンはそれほど難しいものではなく、コツさえ押さえれば誰でも(それこそ子どもでも)立派にできるものです。喋るのが苦手、恥ずかしい、というのも、事前に1〜2回練習すればずいぶん違いますし、慣れてくると自信が持てるようにもなります。

現代社会では、例えばそろばん・暗算よりも、レポート作成やプレゼンスキルのほうが重要という考え方もあります。

なぜなら暗算は計算機(スマホ)で簡単にできてしまいますが、「他人に考えを伝え、仲間をつくり、組織や社会を動かしていく」ということに関しては、個人レベルでのできる・できないが大きく影響してくるためです。

asobi基地ユニバーシティの自由研究作成ワークショップでは、社会に出る将来が目前に迫っている子どもたちに「なるほど、こうやればいいんだ」「思っていたより簡単だね」と感じてもらい、苦手意識が生まれないようにすることを最初の目標としています。

そして一度経験し、コツを掴んでしまえば、高校・大学でのレポート課題はもとより、社会人になってからもずっと役立てられるスキルです。asobi基地らしく楽しみながら経験できますので、ぜひチャレンジしてみてください。

ただ提出するだけ……だった夏休み課題を「立派な研究」にする方法

夏休みの自由研究と言いつつ、工作したり、絵を描いたり、旅行記のようなものを書いたり…… なんだか “研究” とは違うんだよな、と感じた経験はありませんか? せっかくの機会なので、いろいろなことに興味を持って少しでも深めてくれたらと思うのに、宿題を提出することが目的になってしまっていて、研究とは程遠くてモヤモヤ。

これには理由があります。

研究とは、「仮説 → 検証 → 総括(→ 仮説の再構築 → 検証…)」の一連の流れを指します。

たとえば、ただ絵を描いただけでは「うまくできた」「思ったようにいかなかった」等だけで終わってしまいます。

そもそも絵を描くことは研究ではない、と思うかもしれませんが、これも立派な研究にすることが可能です。

「海の質感をうまく表現して描きたい」とテーマを設定してみましょう。すると、質感を表現するためにはどうしたらいいのか?を考え、仮説を立てることができます。

  1. 複数の種類の青を使ってみる
  2. 筆のタッチ、使い方がポイントなのではないか
  3. 青だけでなく白も使ったら波がうまく表現できるのではないか

あとは実際にやってみて検証をして、どうだったか振り返ります。「いろいろな青を使ってみようと思ったけれど、結局どれを使っていいのか迷ってしまってうまくいかなかった」というふうにです。

そして最後に「我流ではうまくいかなかったから、次はYouTube動画で学んでみよう。うまいと思う海の絵を真似してみるのもいいかもしれない」と、得られた成果を発展させます。

ここまでをまとめたら、立派な「海の描き方」の自分なりの研究レポートと言っていいでしょう。

以上のように、どんなテーマでも「仮説 → 検証 → 総括」の流れさえ踏まえれば、立派な “研究” になります。

指定されたテーマではなく、お子さんが自分で興味を持った対象であればなんでもOKで、自由研究にすることができます。

もちろん、「仮説 → 検証 → 総括」の流れを踏まえるには慣れが必要です。そこで、中身を埋めていけさえすれば立派な研究になる「自由研究フォーマット」を用意(下部参照)。小中学生でも苦労なくコツを掴むことができます。

自由研究の作り方ガイド

◆子ども向けマニュアル

◆自由研究の作成例/フォーマット

コピーを作成して、中身を埋めていくことで、「仮説 → 検証 → 総括」の流れに沿った自由研究を完成させられます。

発表(プレゼン)の秘訣は「聴衆を飽きさせない」最優先!

評価基準1:自分らしい発表ができたか

子どもたちの個性は様々であり、また今の段階でできることとそうでないことがあって当然です。

ですからasobi基地ユニバーシティでは、「きちんとした発表ができたか」「ちゃんと喋れたか」などの基準では評価をしません。

たとえば、喋るのが苦手だからノーチャンス……だなんて、つまらないですよね。

発表会では、参加者と視聴者の投票によって大賞を決定していますが、そこでの基準も、良し悪しではなく「一番好きだった発表」への投票を求めます。

評価基準2:笑える(見ていて飽きない)発表だったか

プレゼンテーションの最重要課題は「いかに聴衆を飽きさせないか」。大人になっても頭を悩ませることが多いですよね。

子どもたちには、自由研究ワークショップを通じて、「必ず、笑いを盛り込むなど、聴衆を飽きさせない工夫」をするように伝えます。

スライドにギャグを書き込んだり、YouTuberよろしくトークで笑わせようとしたり、笑わせるのが苦手なら写真や図をたくさん盛り込む努力をしたり。

最も笑えた発表に与えられる「爆笑で賞」も、投票によって決定しています。

ご自宅での自由研究サポートのやり方

Googleスライドでのレポート作成&発表

asobi基地ユニバーシティでは、Googleスライドを使って自由研究を作成し、発表をします。

パソコン、タブレット、スマートフォン等が必要になります。

自由研究発表会への参加スタイル(リアル/オンライン)によって若干異なりますので、下のチャートにてご確認ください。