asobi基地ユニバーシティのスタッフが見守る、安心・安全のインターネット空間で、小学校高学年〜を中心とする子どもたちが、オンラインのマナーやルールを知ったり、ときには失敗して学んだりできる場所を、一緒に作っていきませんか?

コミュニティが発展してきたら、定期的にホームルーム(ビデオ通話)をしたり、興味・関心や趣味・特技をベースに一回り小さなコミュニティを作って部活動を行ったり、様々に展開していくつもりです。

安心のオンライン空間とするため、当面は、asobi基地の仲間たちだけで作っていきます。asobi基地らしい視点で「こんな場所にしたい」「あんなことはできないかな?」と協力してくれるオトナとコドモの参加を待っています!

こんな方におすすめ!

我が子には、将来も考えて、近いうちにスマホを持たせようと思っている or すでに持たせているけれど、

  • インターネットの負の側面が気になって、なかなか踏み切れない
  • LINEなどメッセンジャーアプリを使わせてもいいものか悩んでいる
  • ネット特有のルールやマナー、リスクを、子どもにどう学んでもらうべきなのか不安がある
  • YouTubeやゲームアプリだけでなく、ネットの便利さや活用方法も知ってほしい

オンライン・コミュニティへの参加の方法

参加資格

子どもたちにとって安心・安全のオンライン空間とするため、またコンセプトにあった運営を進めるため、当面は以下のすべてに該当する方のみに、参加いただけるコミュニティとします。

  1. asobi基地のイベント・プログラムに参加経験がある(または参加予定)か、asobi基地ユニバーシティのよりかね隊長(寄金 佳一)、かおりちゃん(池田 香織)、あさちゃん(清岡 麻子)と面識がある
  2. お子さんが参加する場合は、お子さんが自分のスマートフォンやタブレットを所持している、またはこの機会に所持させる予定である
  3. オンライン・コミュニティでのお子さんの活動を、一緒に見守る意志がある

※「お子さんと保護者」または「大人のみ」での参加ができます。子どものみでの参加を不可とする理由は、こちら以下で詳しく説明しています

参加申請

Microsoft Teamsについて

asobi基地ユニバーシティのオンライン・コミュニティは、代表的なチャットツールの一つ「Microsoft Temas (チームズ)」を使用します。

高校・大学や大企業で、多数導入されているため、Temasに触れておくのは、子どもにとっても良い経験となるはずです。

それに加えて、大きく2点、Temasでなければならない理由があります。

1. 利用に年齢制限がなく、機能的に必要十分

SlackやDiscordも、チャットツールとしては多く使われていますが、年齢制限があり、子どもが自分のアカウントを持つことができません。

FacebookのMessenger Kidsは、内容は期待が持てるアプリなのですが、日本語入力の不具合が長らく改善されないままで、使用することができません。

一方、Microsoft Temasには年齢制限がありません。親の監督の元で、何歳でも使用できるツールです。

2. 保護者が子どもの使用状況を把握しやすい

チャットツールとして最も身近で、使いやすいのは「LINE」ですが、セキュリティが非常に厳しく、複数の端末で同時にログインして使用する前提で設計されていません(不可能ではありませんが、毎回のように本端末での承認が必要)。

なぜこれが問題かと言うと、子どもがLINEをどのように使用しているかを把握するには、事実上、子どものスマホをいちいち確認しなければならないからです。

しかしながら、仕事等で忙しい日常の中で、子どものスマホのことが頭から抜け落ちてしまう可能性も高く、子どもがリスクに遭遇している事実に気づけない危険があります。

asobi基地ユニバーシティでは、「これから自分のスマホを持つ」「これからネットのルールやマナーを身につけ、リスクを学んでいく」という段階の子どもたちを主なターゲットとしているため、私たちスタッフはもちろん、保護者のみなさんも含め、(監視というよりも)asobi基地らしく、あたたかく見守っていくことが大切だと考えています。

Microsoft Temasであれば、親のスマホのTeamsアプリで、自分のアカウントのほか、子どものアカウントでもログインしておき、どのような活動しているのかを把握するのが容易です。

asobi基地ユニバーシティが子ども向けオンライン・コミュニティを作る2つの理由

いつも応援ありがとうございます!asobi基地ユニバーシティの、よりかね隊長です。

「オンライン・コミュニティを作る」と言い出している最中ではありますが、実はasobi基地ユニバーシティでは、リアルでの関係性を、何よりも大切に考えています。

これは言うなれば、小学校高学年〜中学生の子どもたちにとって、「美しい風景画像がたくさんあるWebページを見ること」と、「実際にその場に立って、空気を吸い、匂いを嗅ぎ、肌で温度を感じること」の、どちらにより価値があるか? というような話です。

人間関係も同様で、個性的な同世代や、年上世代、そして様々なasobi基地の大人たちと直に関わり、張り合ったり、背伸びしたり、知らない世界を覗いたりーーつまり、具体的になにを学ぶ、知識を得るというよりも、実感し刺激を受けることこそが、子どもたちを飛躍的に成長させてくれるのだと思っています(数字には現れなくても!)。

けれど一方で、時代に取り残されるつもりも毛頭なく、新しいテクノロジーはどんどん、積極的に活用していきます。

新型コロナウイルス禍もそうですし、10年前の東日本大震災のときもそうでしたが、社会が混乱する状況では、私たちの行動は大きな制限を受けます。

いつでも、どこにいても、社会がどんな状況でも、繋がり、コミュニケーションできるようにするためには、オンライン・コミュニティは欠かせない、と当初から考えていました。

もう1つの視点は、子どもたちが大人になる将来を考えたときに、インターネットテクノロジーが使われなくなるという状況は、ちょっと考えられません。むしろ、今よりもずっと重要度は増しているはずです。

だからこそ、子どもたちには、テクノロジーを身近なものにしてほしいし、もっと言えば、YouTubeやゲームアプリにのめり込むだけでなく、“活用する” 視点を身につけてほしい。

とはいえ、インターネットが一般家庭に普及するようになったのは2000年頃。スマホが当たり前になってからは、まだ10年ほどしか経っていません。

子どもと、ネット・スマホがどのような関係であれば望ましいのか、誰にも正解がわからない状況で、初めて子育てしてきたのが、私たちの世代です。

子どものネット教育について、「どこで、どのような内容を、どうやって学ぶのか」という方法論は確立されておらず、自分たちの手で模索しながら、子どもたちのための環境を整えていく必要があります。

asobi基地らしく、子どもたちが自由に過ごし、様々なことを知り、ときには失敗して学んで成長していくーーそんなのびのびとした見守りの目があるオンライン・コミュニティを、みなさんの力もお借りしながら、新しく作っていきたいと思っています。

子どもは見て学ぶ。もちろん悪い例もどんどん吸収していく

asobi基地ユニバーシティ式「オンライン・コミュニティ」のアイデアを思いついてから、子どもを対象とするオンライングループのいくつかを、注意深く見るようにしてきました。

子どもは、チャットツールであったり、Zoomであったり、ソフトウェアについては、(興味さえあれば)驚くほど簡単に習得し、使いこなせるようになります。デジタル機器にそれなりに親しんでいるのであれば、おそらく心配はいりません。

しかしながら、子どもならではのスポンジのような吸収力が、別の側面では、問題になるケースがある事実がわかってきました。

たとえば、ネット上では、古くからインターネットに親しんでいる大人たちが、インターネットスラング(俗語)を使ったり、特定の界隈でのみ通用するコミュニケーション(わざと汚い言葉を使う、など)をしたり、匿名を利用して悪口を言ったり中傷したり、という様子が、よく見られます。

文脈を汲んだ上であれば問題ないケースも多いのですが(中傷はもちろんどんな場面でもNGですけれど)、子どもたちの一部は、「インターネットではこのようにコミュニケーションするのが普通なのだ」と感じ、子ども同士のやりとりの中でも、何気なく使ってしまうことがあります。

当然、そのようなコミュニケーションをされた子どもは、驚いたり、ショックを受けたりして、時にはヒートアップして悪口や皮肉の応酬となり、収拾がつかなくなっていきます。

もう一つ大切なのは、こうした事態が起きたときに、アドバイスしたり、トラブルを解きほぐそうとしたりしても、テキストのやり取りだけでは、極めて困難であるということです。

特に、信頼関係がない(薄い)間柄の場合、チャットの文字だけではニュアンスが伝わらず、叱られている、否定されているように感じ、より反発を強めるケースもあります。強制退去のような形になり、見ている他の子どもたちの心にモヤモヤが残ってしまうこともあります。

たくさん失敗をしながら学んでいける環境を、みんなでつくっていきたい!

以上を踏まえると、子どもたちにとって本当に有意義で、発見や気づきがある場とするには、第一に、「オンラインではあっても、リアルな人間関係に立脚していなければならない」ということが言えるでしょう。

例えば、誰かを不快にさせるようなコミュニケーションがあったときに、それを認識できるように指摘してあげて、子どもの側も「ああ、そうかもしれない」と率直に思える関係性であること。

(受け取るオトナもコドモも、「あの子ならこんなことを言いそうだよね」「きっと、ふざけて言っているのかもね」という想像ができるほうが望ましいですね)

リアルな人間関係がベースにあれば、こうしたことも可能になってきます。

第二に、新入社員にOJTがあるように、「失敗ができる安心・安全の空間で、実践を通じて学ぶ」ということが重要です。もちろん、先輩社員役として見守るのは、asobi基地のオトナと、保護者のみなさんです。

なぜ、保護者のみなさんの協力も必要なのか?

トラブルが起きるのは一向に構わないのですが(むしろ、安心して失敗できる環境が理想です)、それを大らかに受け止め、解きほぐそうとするには、チャット上ですべてを解決しようとするのではなく、細やかなコミュニケーションが大切になってきます。

ときには、電話やビデオ通話で直に会話することが効果的かもしれませんし、あるいは目の前にいる生身の人(親)の言葉が必要になってくるケースもあるでしょう。

子どもはいつしか、中学生か高校生かわかりませんが、親の目が届かなくなるときがきます。

もちろん子どもは、放っておいても学びますが、あるコミュニケーションをしたときに、相手がどう感じるのかを想像できるようになるかどうかまではわかりません。インターネットの基本的なことを概ね理解し、自分でリスクの判断ができるようになるかどうかもわかりません。

asobi基地では、オトナもコドモも、それぞれが自分らしく過ごします。お互いが何をしているかを、視界の端で何となく見てはいますが、過度に干渉しようとはしません。

そんな自由でのびのびとしたasobi基地らしい空気を、そのままオンラインに持ち込んでみようというのが、今回のアイデアの肝であり、きっと他にはない取り組みになるのだと思います。

共感いただける方、お子さんのネット事情に悩んでいた方、ぜひご協力をお願いします!

カテゴリー: お知らせ